注文住宅費用シミュレーションの全て!費用の内訳と予算別事例を徹底解説

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本記事では、注文住宅の費用をシミュレーションする方法や、費用の内訳を解説しています。注文住宅の費用内訳が分からず、今一歩申込みに進めない方におすすめの記事です。予算別に建築可能な家も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。

自分にぴったりの家を建てる上では、建売よりも注文住宅を選ぶ方が多いでしょう。しかし、注文住宅にどれだけ費用がかかるかが分からず、不安を感じる方も少なくありません。

そこで本記事では、注文住宅の費用を正確にシミュレーションできるよう、以下のポイントを解説します。

  • 注文住宅費用シミュレーションの事前準備
  • 注文住宅費用シミュレーションの内訳
  • 注文住宅の予算別シミュレーション事例

自分に合った予算や設計について理解することで、より理想の物件が手に入るため、ぜひ参考にしてください。

また、家づくりのプラン作成を検討している方には「HOME4U 家づくりのとびら」がおすすめです!

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注文住宅費用シミュレーションの事前準備

注文住宅を建てるには、事前にシミュレーションして費用内訳や基礎知識を把握しなければなりません。そこでここからは、注文住宅の費用シミュレーションに必要な準備を解説します。

理想の物件を手に入れるためにも、ぜひ参考にしてください。

注文住宅費用相場を理解する

注文住宅は、建築条件や設計内容を自由に選べるサービスであり、建売とは違って細部までこだわった家が建てられます。

しかし、その分建築費用が高く、どれだけの費用がかかるのかも不明瞭になりがちです。そのため、あらかじめ費用相場を理解しておかなければ、余分なコストを支払うことになるでしょう。

参考までに、注文住宅の費用相場については、国土交通省による調査で明らかになっています。土地購入を含んだ注文住宅の全国平均購入資金総額は、約5,112万円であり、自己資金比率は全体の約34%。

一方、土地購入を除いた注文住宅の全国平均の購入費用は、約3,459万円で、自己資金比率は約28.1%でした。

参照:令和3年度 住宅市場動向調査報告書(令和4年3月)

まずは上記の費用相場を理解することで、大まかな予算編成に役立つでしょう。ただし、注文住宅は建築条件や設計内容によってさらに費用が変わるため、あくまでも大枠として捉えておくのがおすすめです。

坪単価とは?

坪単価とは、1坪あたりの建築費用を表す単価のことです。一般的には、建物の床面積を坪単位で算出し、その面積にかかる建築費用を坪単価で割って計算します。

坪単価は、地域や建物の規模、設計内容に加えて、建物の種類によっても大きく異なるため、ハウスメーカーごとの金額をチェックしなければなりません。

特に、自分たちが希望する間取りや設備、外観などはコストがかさみがちなポイントなので、予算と相談しながら坪単価を決めてください。

自己資金を把握する

注文住宅の購入は、住宅ローンを組むのが一般的ですが、その際は自己資金(頭金)の金額も想定する必要があります。

自己資金が多いほど借り入れ額が減少し、返済額も減ります。さらに、住宅ローンの金利が下がるケースもあるため、基本的には支払っておいた方が良いでしょう。

ただし、許容範囲を超えて投入すると、将来的にキャッシュが不足するリスクがあるため、万が一の出費も考慮しながら自己資金を決めてください。

また、昨今は自己資金ゼロ円でも問題なく住宅ローンが組めるので、もしまとまった資金が捻出できなくても、諦める必要はありません。

頭金シミュレーション

自己資金を検討する上では、投入額の違いによるローンの変動具合もシミュレーションしておくべきです。

銀行金利さえ分かれば具体的な返済額が計算できるため、以下のように頭金の割合を少しずつ変えてみましょう。

【前提】

  • 5000万円の住宅を購入
  • 全期間固定でりそな銀行の1.465パーセント
  • 借入期間35年
  • 諸費用は借入金額✕2.2%+抵当権設定費用0.1%
頭金0% 頭金10% 頭金20%
借入額 5000万円 4500万円 4000万円
諸費用(概算) 220万円 220万円 220万円
投資利率 1.47% 1.47% 1.47%
返済期間 35年 35年 35年
毎月返済額 14.4万円 12.9万円 11.5万円
総返済額 6053万5,233円 5,045万1,769円 4,488万9,012円
総支払利息額 1053万5,233円 843万1,769円 584万9,012円
頭金額 0万円 500万円 1000万円
残債額 5000万円 4000万円 3000万円
総返済額(頭金含む) 6053万5,233円 5,493万2,667円 5,488万7,155円
総支払利息額(頭金) 1053万5,233円 943万2,667円 788万7,155円

上記の通り、頭金を増やせば借入金額が減り、返済額と総支払額も抑えられることが分かります。自分が残しておくべきキャッシュも考慮しながら、最適なバランスを検討しましょう。

ローンの許容額を試算する

ローンの許容額を試算するには、希望返済期間・毎月の希望返済額を決めて、トータルの元金を算出してください。

そして、金融機関の金利をもとに利息を計算し、毎月の返済額(利息込)を見てから「無理なく返していけるか」を検討しましょう。

・ 毎月の返済額10万円
・借入期間35年間
・金利1.2%
→利息込返済額:12.3万円

*実際の計算方法とは異なります

銀行の審査によって借入可能額は変動しますが、自分の許容範囲を知っておけば、スムーズに候補物件を探せるはずです。返済期間や自己資金の額も調整して、無理のない金額を導きだしてください。

住宅ローンの2つの返済方法

住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」「元金均等返済」があります。

「元利均等返済」は、借入総額と金利に応じて一定額を毎月返済し、元利が均等に返済される方法。月々の返済額は返済期間をベースに導きだされ、返済計画と予算を立てやすいメリットがあります。

対して、「元金均等返済」は、返済期間中の元金支払額が一定になる代わりに、利息が減っていく仕組みです。元利均等返済に比べて総返済額を抑えられるものの、返済開始当初は利息が多くなるため、月々の負担に注意しなければなりません。

注文住宅費用シミュレーションの内訳

ここからは、注文住宅の費用内訳を解説します。

  • 土地購入費
  • 本体工事費
  • 付帯工事費
  • 諸費用

注文住宅を予算内で建てるために、それぞれの特徴をしっかり押さえておきましょう。

土地購入費

注文住宅の建築に必要不可欠な土地の購入費用の中には、以下が含まれています。

  • 土地代金:場所や大きさ、地価動向などによって大きく異なる。
  • 仲介手数料:不動産会社に支払う手数料で、土地購入価格の約3%程度が一般的。
  • 司法書士費用:土地の登記や抵当権の設定手続きなどを行うために必要な費用であり、登記費用も加わる場合がある。

以上をまとめて土地購入費用と呼んでおり、土地のエリアや用途によっても相場は変動するでしょう。ハウスメーカーに土地探しも依頼すれば、仲介手数料が発生しなくなるケースもあるため、詳しくは各社のホームページを参照してください。

本体工事費

本体工事費用は、建物そのものの建築に必要な費用であり、注文住宅の総費用のうち75~80%程度を占めています。

本体工事費には、建築に必要な部材や設備機器、工事費用といったメインコストが含まれていますが、庭の造成や駐車場などは除外されるのが一般的です。

そして、工期が短くて済む工法を選ぶことで工事費用を抑えられる一方、低コストを優先しすぎると建物の品質や機能性が犠牲になる場合もあるため、注意しましょう。

ちなみに、ハウスメーカーの広告などで謳われる「住宅価格」や「坪単価」は、この本体工事費用のみを指している場合が多いため、その他の費用を含めた総費用を確認することが大切です。

付帯工事費

注文住宅を建てる際にかかる費用の中で、本体工事以外に必要となるのが「付帯工事費用」です。付帯工事費用には以下のような費用が含まれており、幅広い項目をカバーしています。

  • 外構工事
  • 水道管・ガス管の引き込み工事
  • 照明、カーテン購入
  • エアコンの購入・取り付け工事 など

また、古い建物の解体工事費用や、地盤調査・地盤改良工事の費用が必要になる可能性もあり、最終的な費用は全体の15~20%程度を想定しておいた方が良いでしょう。

そして、ハウスメーカーの場合、契約前に必要な付帯工事費用をすべてリストアップしてくれるケースがほとんどですが、本体工事費用と付帯工事費用の内訳が各社で異なる点には注意しなければなりません。

土地条件や建物のプランによっても付帯工事費用が大幅に変わるため、見積もり内容を詳しく確認し、一つも疑問がなくなるまで担当者に問い合わせるのがおすすめです。

諸費用の詳細

注文住宅を建てる際に必要となる諸費用には、建築工事以外にかかる様々な費用が含まれます。

  • 建築確認費
  • 登記費用
  • 司法書士報酬
  • 税金(消費税、固定資産税、譲渡所得税)
  • 住宅ローンを結ぶ際に必要な手数
  • 保険料
  • 引っ越し代
  • 家具
  • 家電製品の購入代 など

上記は、現金払いが一般的であり、建築プランや契約内容によっても金額が異なるため、余裕を持った見積もりが必要です。

平均的な水準は建築工事費用の5〜7%程度が目安となるため、事前に自己資金を貯めておくと良いでしょう。ただし、住宅ローンによっては諸費用もオールインにできるケースがあります。詳細はハウスメーカーに相談し、自分に最適なローンを見つけてください。

注文住宅の予算別シミュレーション事例

注文住宅を建てる際は、あらかじめ予算を決めておくことが重要です。

予算によって建物の仕様や大きさ、設備などが異なってくるため、あらかじめどのような注文住宅を建てることができるかを、予算からシミュレーションしておくことが大切です。

1000万円の予算で建てる家

1000万円の予算で建てられる家は、シンプルな形状でベランダや出窓が設置されておらず、気密性・断熱性も必要最小限です。

床材は合板またはクッションフロア、壁はビニールクロス張りと一般的な水準ですが、水回りなどは基本的なグレードを選ぶことが多く、高価な設備は原則として設置されません。

しかし、シンプルなデザインの家は余計な装飾がないため、どんなインテリアにも合わせやすく、カーテンやカーペットで部屋の雰囲気を変えられるメリットがあります。

1500万円の予算で建てる家

1500万円の予算があれば、先ほどより高いグレードの設備や内装、外観などのこだわりが実現できます。

たとえば、ベランダや出窓、陸屋根などの選択肢が増え、内装に関しても気密性・断熱性の向上や床材・壁紙も自分好みに組み立てられるでしょう。

まだまだメリハリを付けた配分が必要な予算額ですが、吹き抜けや水回りのグレードアップなど、遊び心も形にできるラインといえるでしょう。

2000万円の予算で建てる家

2000万円まで予算が建てられるなら、外観の細かいディテールやインテリアのこだわりも実現するでしょう。

タイルやレンガなどの特殊素材を使った外壁や、デザイン性の高い床材も人気が高く、システムキッチンに一坪バスといった高級設備も導入が可能となります。

3000万円の予算で建てる家

3000万円の予算で建てられる家には、様々なこだわりが叶えられる豪華な仕様が選べます

土地の形状に合わせて建物のフォルムを自由に設計できるようになり、外壁の素材も選択肢が広がるでしょう。床暖房や防音仕様なども施行可能となるため、3000万円の予算ならある程度一般的な希望はほぼ叶えられるのではないでしょうか。

注文住宅の費用シミュレーションでよくある質問

ここからは、注文住宅の趣味レーションに関するよくある質問を解説します。

費用シミュレーションの精度はどれくらい?

建築やリフォームの際には、事前に費用シミュレーションを行い、大まかでも予算を設計しておくのがおすすめです。

しかし、実際の費用は建築現場で発生する様々な問題・課題によって変動する可能性があるため、想定より1~2割ほど多めに見積もっておきましょう。

予算を少し多めに見積もることで、建築現場での予期せぬトラブルや変更などにも対応できます。

見積もりサイトでの個人情報は安全?

注文住宅の見積もりを依頼する際、見積もりサイトに個人情報を提供することになります。

しかし、見積もりサイトは個人情報保護法を遵守しており、適切なセキュリティ対策を講じていることから、安全性は高水準と考えて良いでしょう。

ただし、個人情報の流出や悪用のリスクは完全にゼロ化できないため、口コミや評判から信頼できるサイトを利用することが大切です。

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住宅ローンの返済額を把握する方法は?

住宅ローンの返済額は、簡単な計算式を使って算出できます。まず、住宅ローンの返済額を計算する際に必要な要素は以下の3つです。

  • 借入金額
  • 金利
  • 返済額

以下が簡単な計算例であり、返済期間は一般的に20年から30年が多く、金利は銀行やローン商品によって異なります。

住宅ローンの返済額 = 借入金額 × (金利 ÷ 12 ÷ (1 – (1 ÷ (1 + 金利 ÷ 12)^(返済期間×12))))
具体例:3000万円を20年返済・金利1%の場合の月々の返済額を計算
3000万円 × (0.01 ÷ 12 ÷ (1 – (1 ÷ (1 + 0.01 ÷ 12)^(20×12)))) = 約16万6,000円

上記のように、まずは借入金額、金利、返済期間を決定すれば、誰でも簡単に算出が可能です。ただし、金利が変動する場合や、フラット35などの特別なローン商品は計算方法が異なるため、詳細は都度で確認しましょう。

注文住宅費用を抑えるポイントは?

注文住宅の費用を抑えるには、まず設備から工夫していきましょう。高価な設備・材料は予算を圧迫する上に、必ずしも必要というわけではありません。そのため、必要最小限の機能だけ備えたグレードを選び、予算を抑えるのです。

また、土地の状態が悪いと改良・地盤調査で余分な費用が発生することもあるため、事前の調査は欠かさず行わなければなりません。

その他にも、必要な面積を抑えることでコストが下がるケースもあるので、詳細はハウスメーカーの担当に問合せてみてください。

家を建てるシミュレーションができるアプリはありますか?

家を建てるシュミレーションができるアプリは、スマートフォンやタブレットで多数リリースされており、自分の理想の家のイメージに役立つでしょう。

しかし、完璧な精度を誇るわけではないので、詳しくはハウスメーカーに直接質問するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、注文住宅に必要な費用のシミュレーション方法や具体的な内訳、予算ごとに建てられる家を解説してきました。

始めての注文住宅でも、事前準備をしっかり行い、丁寧にコストをシミュレーションすれば、無理のない住宅ローンの返済プランを立てられるでしょう。

さらに、予算別のシミュレーション事例を参考にすることで、自分の希望する予算ならどの程度の家が建つかもイメージしやすくなります。

今回は、費用を抑えるポイントもお伝えしたので、ぜひ本記事を参考に理想の物件探しを進めてください。

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