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家を建てるなら、どのような家を建てたいですか?
「広いバルコニーの家が建てたい」
「使いやすいキッチンがほしい」
「庭が見える開放的なリビングを造りたい」
家を建てようと決心した方は、このように建てた家に理想を求めているでしょう。
しかし理想をもって家を建てたはずなのに後悔してしまったという声を多く聞きます。
「部屋数が足らなかった」
「収納が少なくてものがあふれている」
「洗濯が大変」
このような後悔の多くは、ほとんど準備不足からきているのですね。
「段取り8分、仕事2分」という言葉がありますが、これは職人さんの仕事に限らず家を建てる事にも当てはまります。
家を建てる事は全く何もないゼロから、あなたの家のイメージや理想を形にしていく作業です。
ですから、家を建てるならどのような家を建てたいのかを、具体的にかつ現実的にイメージしなければいけません。
同時に「建築会社にお任せ」でも家を建てた後、後悔しか残らないでしょう。
理想の家を建てるためには、あなたが次にしなければならないことを事前に知っていて、率先して行動しなければいけないのですね。
しかし初めて家のことを考えたあなたにとっては、具体的なイメージの仕方も家を建てる工程もわからないですよね。
そこでこの記事では、あなたが後悔しない家づくりをするための準備の方法を5項目に分けて解説していきます。
家を建てるなら絶対後悔したくない方は必見ですよ。
また、解説に入るまでに失敗しない家づくりで1番重要なことをお伝えします。
「夢のマイホーム」という言葉は、誰しもがワクワクさせる響きを持っています。
しかし、その夢の実現には、大きな落とし穴が潜んでいることをご存知ですか?
「一生に一度の買い物だから…」と、住宅展示場やイベントに足を運ぶ前に、絶対に知っておくべき重要なことがあります。
それは、情報収集の重要性。
多くの人が、理想の家に胸を膨らませ、住宅展示場へと足を運びます。
「とりあえず見てみよう」という軽い気持ちで。しかし、そこにこそ危険が潜んでいるのです。
モデルハウスの洗練された空間に魅了され、営業マンの巧みな話術に乗せられてしまう…。
そして、深く考えずに契約を交わしてしまうケースが後を絶ちません。
その結果、何が起こるのでしょうか?
「こんなはずじゃなかった…」
理想とはかけ離れた家が完成し、何百万円、場合によっては1,000万円以上の損をしてしまうケースも少なくありません。
「もっとしっかりと比較しておけば…」
そんな後悔をしないために、家づくりを始める前には、出来るだけ多くの住宅メーカーからカタログを取り寄せることをおすすめします。
なぜカタログ集めが重要なのか?
運命の住宅メーカーとの出会い: 「ハウスメーカー一択だったけど、工務店のほうが理想に近かった」「ローコスト住宅を考えていたけど、大手メーカーでも予算内で建てられた」など、思いもよらなかった会社と出会えるケースは非常に多い。
価格交渉を有利に: 複数のメーカーから見積もりを取ることで、価格競争が生まれ、数百万円単位で費用を抑えられる可能性がある。
「情報収集は面倒くさい…」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、大切な家族と一生を共にする家のために、少しの時間と手間を惜しむべきではありません。
近年では、複数の住宅メーカーへまとめて資料請求できる「一括カタログサイト」が出てきた為、昔のように住宅メーカー1社、1社から資料を取り寄せる手間もなくなりました。
中でも、特におすすめなのが以下の3サイトです。
①SUUMO 不動産最大手ポータルサイトSUUMOだからこそ。独自のネットワークで、全国各地の優良工務店から、高品質ながらも坪単価を抑えた家づくりの資料を取り寄せられます。 ②HOME4U家づくりのとびら 安心と実績の「NTTデータグループ」運営。厳選された全国のハウスメーカーへ一括でカタログ請求ができ、さらに、理想の家づくりプランも無料で作成してくれる為イメージしやすい。利用必須のサービスです。 ③LIFULL HOME’S 東証プライム上場企業「LIFULL」が運営する、SUUMOと並ぶ大手不動産ポータルサイト。厳しい審査を通過した優良住宅メーカーのみが名を連ね、特にローコスト住宅を検討する方は必ず使っておきたいサービス。 |
この3サイトは、日本を代表する大手企業が運営しているため、掲載企業の審査基準が非常に厳しく設定されています。
悪質な住宅メーカーに引っかかるリスクを抑えることもでき、大きな安心材料と言えるでしょう。
また、資料請求をしたからといって、しつこい営業を受けることもありません。
安心して情報収集に専念できる、非常にメリットの大きいサービスです。
正直、3サイト全て使って住んでいるエリアに対応している住宅メーカーの資料は固定概念をなくし全て取り寄せてしまうのが1番です。
ただ、3サイトの中でどれか1つ使うなら、
を使っておけば間違いないでしょう。家づくりは、絶対に失敗したくない一大イベント。
だからこそ、固定概念を持って最初から「工務店!」「ハウスメーカー!」と決めつけずに、視野を広げてみて下さい。
多くの会社から資料を取り寄せることで、本当にあなたの理想に合ったパートナーが見つかるはずです。
「絶対にハウスメーカー」と思っていた人が、工務店の自由設計や高品質な家づくりに魅力を感じたり、
「予算を抑えたいから絶対に工務店で探したい。」と考えていた人が、実はハウスメーカーでも手の届く価格まで値下げ交渉に応じてくれたり。
なるべく多くの会社で資料を取り寄せることでメーカーごとの強みや特徴が分かりますし、複数社で価格を競わせることで全く同じ品質の家でも400万.500万円と違いが出ることさえあります。
後から取り返しのつかない後悔をしないよう、家を建てるときには面倒くさがらず1社でも多くのカタログを取り寄せてしまうことをおすすめします。
家づくりのとびら・・・ハウスメーカーのカタログ中心
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それでは解説をしていきます。
【本記事の監修者】 宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー 大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ転職。ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。 「住まい」と「ライフスタイル」に特化したWEBサービスを手掛けている。
もくじ
ポイント1:間取りの作り方を知ろう
理想の家を建てるなら間取りはできるだけ具体的にかつ融通性を持って作らなければいけません。
しかし、最初から現実可能で自分たちの求める条件を満たした間取りイメージすることは難しいでしょう。
ですので、最初は間取りの作り方を知り、そして家族の希望を集約するところから始めます。
ここで紹介する方法を参考にしてもらい、スムーズに間取りづくりをスタートしてみましょう。
間取りの基礎を学ぶ
理想の家を建てる為には間取りをいかに具体的にイメージして、それを建築会社の担当や建築士へ伝えなければいけません。
そのための間取りの基礎知識なのですが、この間取りの基礎知識を学ぶ方法は本が最適でしょう。
ここに2冊本を紹介しますので最初に読むことをお勧めします。
- 【住まいの解剖図鑑】
- 【間取りの方程式】
この2冊は家を建てる本を紹介しているサイトには必ずと言っていいほど掲載されている間取りを学ぶには最適の本です。
どちらもイラストやたとえ話をふんだんに使い、初心者でもわかりやすく間取りについて解説している点が人気の理由でしょう。
著者が違うため、違った角度から間取りを考えられるので、できれば2冊とも読んでもらいたいですね。
本をしっかり読むためにはある程度の時間が必要です。
早く家を建てたいと焦る気持ちはわかりますが、後悔の元ですよ。
後悔しない家を建てるなら、1つ1つの工程を確実にこなしていく事も必要でしょう。
間取りづくりは家族全員で始めよう
間取りについてある程度知識を得る事が出来たら実際に間取りを考え始めます。
始めに家族が家を建てるならどのような家に住みたいのか、どんどん意見・希望を集めていきましょう。
「アイランドキッチンにしたい」
「書斎がほしい」
「お兄ちゃんと別の部屋がいい」
このような意見を取り入れて間取りを作っていきます。
最初は多少構造的に無理があっても構いません。
何個も間取りのパターンを作っていく事が最初は大切なんですね。
間取りづくりは家族で将来を考えながら楽しく始める事がポイント。
インターネットや住宅雑誌などの間取りを参考にしたり、インテリアや外観などを取り入れたりするとイメージしやすいでしょう。
また、間取りシミュレーションソフトやアプリは家のイメージづくりに大いに役立つ便利アイテムなのでここで紹介します。
間取りシミュレーションソフト・アプリを使えば、今まで紙に書いていた間取りを画面上で簡単に作ることが出来てしまいます。
間取りを考える為には何度もトライアンドエラーを繰り返さなくてはいけなくなりますから効率は断然上がるでしょう。
また紙面では不可能な3D表示機能などの便利な機能が多いことも特徴の一つです。
ここでは無料で使える間取りシミュレーションソフト・アプリを3つ紹介しますので一度試してみてはどうでしょうか。
- 【マイホームクラウド】
パソコンで使うブラウザ型間取りシミュレーションソフト。
簡単な操作と機能が充実していることで人気の高い無料ソフトです。
3D視点だけではなく、自分がまるで部屋の中にいるような視点で自分たちが作った間取りを見られる機能が特徴。
1,000点以上の間取りサンプルが用意されているので、サンプルをベースに間取りを考えることもできます。
有料版もありますが無料版でも間取りをイメージするためには十分な機能でしょう。
- 【Sweet Home 3D】
Sweet Home 3Dは海外製の間取りシミュレーションソフトですが日本語に対応。
WindowsやMac OSのパソコンにダウンロードして使用も可能なソフトです。
操作性は「マイホームクラウド」より若干落ちるものの、平面図と3Dを同時に表示して間取り作成ができる点などマイホームクラウドと違った特徴があります。
操作説明も充実している点は初心者でも安心ですね。
家具などが洋風メインなので洋風の家を建てたいと考えている方にピッタリではないでしょうか。
- 【Planner 5D-インテリアデザイン】
Android、iPhone両方に対応したスマートフォン用間取りシミュレーションアプリ。
平面図、3Dの他にAndroid版ではバーチャル視点を選択でき、まるで室内にいるような臨場感を体験できる特色があります。
また非常に美しいグラフィックが特徴で、操作も簡単。
無料版でも配置できるオブジェクトは150種類以上あるのですが、有料版だと3,000種類以上が選択できるので、無料版では物足りない方は有料版を使っても良いかもしれません。
有一の欠点が海外製のため畳などの和風のオブジェクトがない事でしょう。
それでも無料版なのに充実した機能は家をイメージするために十分な機能と言えます。
間取りつくりの第一段階は間取りシミュレーションソフトなどを駆使して、家を建てるならこんな家に住みたいという間取りパターンを増やしていく段階といえます。
間取りの他にこだわる部分はどこかを明確に
家を建てるならこだわりを持って家を建てましょう。
間取りやデザインも「ここだけはこうしたい!」と一か所でもこだわりを持つとメリハリの利いた家を建てることができますよ。
家のデザインや間取りのこだわりも大事ですが、家の性能にも目を向けてほしいです。
性能の高い家は、家を建てた後何十年と暮らす中で、住む人に快適性と安全性そして家計にやさしい家となるのですね。
極端な話になりますが、間取りや家の見た目はリフォームでいくらでも変更できます。
ですが、家の性能は家を建て替えるレベルのリフォームでなければ、建てた時の性能のままです。
ですから、デザインや内装は質素だけど家の性能は高い家という考えもあるのですね。
もし家の性能でこだわるのであれば、断熱性能・気密性能にこだわってみてはどうでしょうか。
実は他の耐震性や耐久性は今の建築基準法をクリアしている家ならば問題ないレベルの家を建てられるのですが、断熱性能や気密性能はこだわらなければ夏暑く、冬寒いそして光熱費がかかる家が出来上がってしまうのです。
ただし数値が0.1や0.2違っても体感は変わらないので、こだわりすぎるのはコストアップしすぎるデメリットが大きくなってしまうのでほどほどにですが。
家の性能、特に近年何をするにも考えなくてはいけなくなったエコについて興味があるのでしたら、この本を一度読んで見るのもいいでしょう。
- 【一生幸せなエコハウスのつくりかた】
エコハウス、つまり断熱性・気密性の高い住宅について施主目線で解説している一冊。
内容が初歩的な部分をメインに書いているので初心者でも読みやすい。
多数の施工例を掲載しているので断熱・気密を知る最初の本として最適でしょう。
さらに詳しく知りたい方は、この本の著者の一人である建築士の松尾 和也さんが書いた【ホントは安いエコハウス】を読んでみてもいいでしょう。
家の間取りを作っていく過程で必ずこだわりが出てきます。
そのこだわりに家の性能も考えてもいいのではないでしょうか。
理想の家のイメージは柔軟に持つことがコツ
間取りや建てたい家のイメージをあまりガチガチに固めてしまうと住みにくい家になってしまうことがあります。
特に土地なしで土地も探さなければいけない場合は、こだわりの部分を2~3点に絞り、見つかった土地に合わせて柔軟な間取りを作ることが後悔しないコツとなるでしょう。
もちろん土地をすでに持っている、もしくは建て替えの方も建築会社の工法に合わせた融通性のある間取りのイメージを持つことが大切なんですね。
また、家を建てた先輩方の後悔を参考に、間取りなどで気にしなければいけない点を考えた家のイメージを持つことも、自分たちが後悔しない家を建てるコツの一つでしょう。
家を建てた先輩方の失敗・後悔からわかる、家を建てるなら気を付ける部分の一例。
事例 | 内容 |
家事動線・水回り | 失敗で上位が家事がしにくい、水回りが使いにくいとの声 |
外の騒音・家の中の音 | 騒音がうるさくてくつろげない、1階寝室に2階の音が響く、トイレの流水音が寝室に響くなど |
収納 | 収納の配置や数は家族が将来に渡って十分機能する量なのか、特に玄関の収納の失敗例は多いですね |
コンセントの配置・数 | コンセントが足らない、配置が悪いは意外に多い失敗。 |
デザイン | デザインにこだわりすぎて使い勝手が悪い。吹き抜けなどもメリット・デメリットを理解して作らないと後悔になってしまいます。 |
家の性能 | 特に断熱性能が低すぎれば防音性能や各部屋の温度差による健康被害、家計にも影響が出るでしょう。 |
家の間取りづくりはこだわりを中心に色々なパターンを考えて、このような先輩方のありがたい失敗例を参考に作っていけば、後悔の少ない家を建てる事ができるのではないでしょうか。
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ポイント2:家を建てるならいくら予算が必要?
家を建てるために必要な総予算 | ||||
土地代 | 家本体の建築費用 | 付随工事 | 諸経費 | 貯蓄 |
家を建てるならば大きく分けてこのような予算を考えなければいけません。
注文住宅のメリットは自分たちの予算内で自由に家を建てられること。
しかしデメリットとして家を建てる費用がわからなければ、予算オーバーや無駄な費用を使ってしまい後悔する可能性もあるのですね。
ですが、家を建てる予算は各家庭それぞれの状況で違ってくるので「いくらあればいい」と伝えられない難しさがあります。
ですが、各家庭の予算配分を考える為に各項目の内訳と考え方は伝えられるので、ここで解説していきます。
【土地あり】と【土地なし】それぞれで必要な費用の目安
【土地あり】特有の費用の目安
土地をすでに持っている場合、または家の建て替えの場合などに、以下で紹介する費用が発生する場合があります。
土地ありで家を建てるなら【土地なし】で家を建てるより家を建てる予算に余裕を持てますよね。
ですが、ここで紹介する費用の計上を忘れると、予算計画に大きな狂いが生じてしまいますから注意しましょう。
①解体費用:
住み替えの場合、今の家を解体する費用が必要になってきます。
家の解体費用の目安は次の通り。
解体する家の構造 | 解体費用の目安(1坪=約3.3ⅿ2) |
木造 | 3万円~5万円/坪 |
鉄骨造 | 4万円~7万円/坪 |
RC(鉄筋コンクリート)造 | 6万円~8万円/坪 |
総床面積45坪の木造住宅ならば135万円~225万円の解体費用を考えておかなければなりませんね。
家の解体費用は敷地の形状の関係で重機が入られなかったり、隣の家が近すぎたりした場合は手間がかかる為、高くなる傾向があるようです。
②土地の整地費用:
土地にある余計な埋設物や樹木を撤去、地面をなだらかにする費用。
ほとんど何もない状態の更地でしたら10万円程度が相場です。
しかし傾斜がひどかったり高低差を改善したりする場合は100万円以上必要な場合があります。
整地費用はその土地によって費用が全く変わってきますから、建築会社や不動産会社に依頼して概算見積もりを取り、そのうえで予算計画を作る必要があるでしょう。
また農地などに家を建てる農地転用も許可と費用が発生するので、事前に市役所などに相談しておけばスムーズに手続きが進みますよ。
③仮住まい・引っ越し費用:
建て替えの場合、敷地内に仮住まいする場所がない場合は一時的にアパートなどに引っ越す必要がありますね。
この時のアパート家賃と引っ越し費用も忘れてはいけない費用です。
仮住まいの期間はおおよそ6ヶ月~8か月。
家の解体、家を建てる期間は通常6ヶ月程度ですが、注文住宅は天候などの影響で予定通り進まないものです。
ですから仮住まい費用は長めに計画しておいて損はないでしょう。
引っ越し費用については、引っ越し会社によっても違いますし、時期そして荷物の量で全く変わってきます。
ここで引っ越し費用を安くするコツを紹介しましょう。
- 数社から相見積もりを取る
- 引っ越しの繁忙期(2月後半~ゴールデンウィーク)は避ける
- 使っていない物は徹底的に処分して荷物を少なくする
特に今は使っていないけど使うかもしれないと思っている物は、恐らく新居に行っても使わないでしょう。
新居でも部屋の隅で段ボールに入ったままになるでしょうから、この際すっきり処分することをお勧めしますよ。
④相続税など:
親などから土地を譲り受けた場合、相続税などの税金が発生します。
税金関係は複雑な部分ですから、税務署や司法書士・弁護士または民間のファイナンシャルプランナーに一度相談したほうがスムーズにいくのではないでしょうか。
【土地なし】の場合は土地購入費用の目安
土地なしで家を建てるなら土地購入費用を考えなければいけませんね。
地域 | 全国平均 | 首都圏 | 近畿圏 | 東海圏 | その他の地域 |
住宅面積 | 111.5㎡ | 105.8㎡ | 111.0㎡ | 115.2㎡ | 113.8㎡ |
土地面積 | 98.3㎡ | 136.8㎡ | 151.3㎡ | 203.4㎡ | 230.2㎡ |
建築工事費用 | 2,874万円 | 2,751万円 | 2,749万円 | 3,019万円 | 2,945万円 |
土地代 | 1,382万円 | 2,241万円 | 1,594万円 | 1,258万円 | 924万円 |
土地代+建築費用 合計 |
4,256万円 | 4,992万円 | 4,343万円 | 4,277万円 | 3,869万円 |
土地代の割合 | 32% | 44% | 36% | 29% | 23% |
住宅金融支援機構2019年度フラット35利用者調査 より抜粋。
これは全国の土地代の相場をまとめた表なのですが、首都圏とその他の地域では土地代で1,000万円以上の開きがあります。
逆に建築工事費用はさほど変わりがありませんね。
このことから、家を建てる予算は各家庭で決まっているわけですから、土地代によって家本体にかけられる予算が変わってくる事がわかるでしょう。
この土地代の差は同じ県内でも、利便性が良くて主要都市に近ければ高くなる傾向にあります。
ですから土地なしで家を建てるなら、まず自分の建てたい地域の土地相場を知る必要があるでしょう。
自分たちが住みたい地域の土地相場を知る方法としてはインターネットの土地情報や国土交通省の地価公示を目安にするといいと思いますよ。
(国土交通省令和3年地価公示 リンク)
ちなみに坪単価と㎡(平米)の単位の違いに注意してくださいね。
1坪=約3.3㎡です。
土地購入の注意点として、土地は安さだけで選んではいけないという事です。
土地判断の基準は後で解説しますが、土地は家族が安心して安全に暮らせる事を考えて探さなければいけないことを覚えておきましょう。
建物本体価格別に建てられる家の特徴を知っておこう
家の建築工事費用は通常建物本体価格と付随工事費用の2つで成り立っています。
付随工事の内訳は後から説明しますが、付随工事は一般的に建築工事費用の約2割。
住宅金融支援機構のデータなどは建築工事費用を載せていますから、そこから付随工事費用を引くと建物本体価格の全国平均がわかります。
条件 | 建築工事費用 | 付随工事費用(2割) | 建物本体工事費用 |
土地あり | 約3,452万円 | 約690万円 | 2,762万円 |
土地なし | 約2,874万円 | 約575万円 | 2,299万円 |
全国平均の建物本体費用はこのようになっていますが、実際には1,000万円台から4,000万円以上に広く価格帯は分布しているのですね。
そして価格帯ごとに家の方向性が違ってきます。
ですから、自分が準備できる予算でどのような傾向の家を建てられるかを知る必要があるでしょう。
以下で価格帯ごとに家の傾向とポイントを紹介しますので、家のイメージづくりの参考にしてください。
1,000万円~2,000万円未満
この価格帯は全国平均から見ると家本体価格は低い部類に入りますね。
しかし、工夫次第で十分求める家を建てる事はできます。
家本体費用1,000万円~2,000万円未満で家を建てるポイントはシンプルでオープンに家を考える事。
具体的には以下のような工夫をしてみましょう。
- 外観を長方形や正方形の形にシンプルに作る、屋根も切り妻や片流れがベスト。
- 間仕切りを少なくしてオープンな間取りを考える
- 設備機器は標準仕様のものを使う、建築会社の在庫等も積極的に利用する
- 外壁、床材、クロスなども標準グレードの材料を選ぶ
建物の構造などは基本的に建築基準法をクリアするレベルならば災害に対して問題がないのでローコスト住宅でも安心していいでしょう。
しかし、断熱性能だけは基準がほとんどないので、こだわりを持たないと夏暑い、冬寒い家になってしまう部分です。
ですから、安くても断熱性を保てる工法を扱っている建築会社を探してもいいかもしれません。
安くて、シンプルでも快適に住める家の方がいいですからね。
また、1,000万円~2,000万円未満の家本体価格で家を建てるなら規格住宅も選択肢としてみてはどうでしょうか。
規格住宅は使う部材や部屋の数などがあらかじめ決められていて、その範囲内で自由に部材や間取りを選んで家を建てるセミオーダーの注文住宅のことをいうのですね。
規格住宅の最大のメリットはあらかじめ準備された部材や間取りプランを使うので、家を建てるコストを抑えられる点。
自由度はフルオーダーの注文住宅より下がりますが、十分要求を満たすことができますよ。
2,000万円~3,000万円未満
2,000万円~3,000万円未満の価格帯は全国的にみて平均の価格帯になってきます。
ですが実はこの価格帯で家を計画すると、ついつい設備やデザインにこだわりすぎて予算オーバーになりやすい価格帯なのです。
ですので、2,000万円~3,000万円未満で家を建てるなら予算配分にメリハリを持たせる事が大事になってくるでしょう。
- キッチン回りにこだわりを持った設備を使い、2階などは必要最低限にシンプルに作る。
- 断熱性能を高くして、外装や内装材などは一般的な材料を使用。
- 壁の少ない間取りを採用してコストダウン、その分の費用で床を天然無垢材で仕上げる。
このようにこだわって費用を使う部分と、なるべく費用をかけない部分をはっきりさせる事が2,000万円~3,000万円未満で求める家を建てるコツでしょう。
もしどうしても、求めている家がこの価格帯で建てる事が難しい場合は、3,000万円クラスの家が建てられるまで貯蓄するなど、今建てる事にこだわらない方法を選択肢としてもいいのではないでしょうか。
3,000万円~4,000万円未満
家本体費用3,000万円~4,000万円未満で家を建てるなら積極的に家の性能を求めてみてはどうでしょうか。
家の耐震性・耐久性能は住む人に安心を与えてくれます。
断熱性・気密性が高ければ、快適性や防音性そしてヒートショックなどの健康面の心配も少なくなるでしょう。
特に光熱費が安くなることにより家計がずいぶん楽になると思いますよ。
家の性能を上げると家の建築費用は高くなりますが、税金や住宅ローンの優遇が受けられ、多くの補助も利用できるので思っていたよりコストアップにならないでしょう。
3,000万円~4,000万円の家はあなたの求めるすべての希望をかなえることは難しいですが、デザインと性能のバランスの取れた家を建てる事ができる価格帯といえます。
4,000万円以上
4,000万円以上家本体費用を準備できるのでしたら家族の希望を盛り込みつつ設備や素材のグレードを上げるなど、かなり自由度の高い家を建てられるでしょう。
しかし家を建てる予算が十分になったとしても、「お任せ」では後悔の残る家が出来上がってしまいます。
求める家を建てるには、具体的なイメージと知識を身に付けたあなたが率先して行動することが必要なのですね。
また建築会社や土地があなたの求める方向と一致している事も大切でしょう。
せっかく十分な資金があるのですから、後悔しないためにも準備は抜かりなくしてほしいですね。
家を建てるには現金も必要と知っていましたか
この表は家を建てる為に必要な総予算に資金配分の要素を加えた表になります。
この表を見てもらえばわかると思うのですが、住宅ローンと頭金で支払う部分は土地代・建築工事費用だけなんですね。
しかし、家を建てる場合には諸経費と貯蓄もなくてはならない費用。
しかも、頭金と諸経費そして貯蓄は自己費用つまり現金で用意しなければいけない費用なのです。
建築工事費用も建物本体工事と付随工事を別々に考えたほうがいいでしょう。
非常に複雑になってきますが、家を建てる費用の計上漏れは大きな金額だけに避けたいところです。
ですのでこれから付随工事、諸経費そして貯蓄について詳細を解説していきます。
少し細かくなりますが家を建てる費用で後悔しないために、一通り目を通しておいてくださいね。
付随工事
付随工事は家本体を建てる以外で家を建てるために必要な工事。
主な付随工事は以下のようなものがあります。
解体工事・造成工事 | 家を建て替える場合に必要となってくる費用 |
地盤調査・地盤改良工事 | 家を建てる地面の強度を調査する費用、そして地盤の強度が低いときに地盤の強度を上げる工事費用です。 |
引き込み工事 | 水道やガス管、電気通信配線などを家まで引き込む工事費用 |
インテリア関係 | カーテンや照明器具、エアコン費用など |
エクステリア工事関連 | 外構工事や庭を作る工事費用 |
付随工事は住宅ローンで支払うことが可能で、建築工事費用の約2割を占める工事です。
建築工事費用が仮に3,000円でしたら約600万円が付随工事費用となるわけです。
この付随工事費用の中で地盤改良工事は、地盤調査後にしか正確な費用が出ない、つまり工事着工後にしか正確な見積もりが出ない工事なのですが、150万円程度必要な場合があります。
ですので本見積もりの時、概算で費用を組み込んでもらっていたほうが予算的にはわかりやすいでしょう。
付随工事と諸経費は建築会社によって分け方が違ってくるので、建築会社がどのように各工事を取り扱っているか事前に確認しておきましょう。
諸経費
諸経費は住宅ローンではまかなえない、各種手数料や税金、付随工事扱いでない工事などの費用です。
現金で準備しなければいけない費用で土地代・建築工事費用の約6%~9%が相場。
土地代・建築工事費用が3,500万円でしたら210万円から315万円を予算として考えれば大丈夫でしょう。
諸経費の内訳は次のようになっています。
不動産取得に関わる税金 | ・不動産取得税 ・固定資産税 ・都市計画税 家を持つことによって支払わなければいけない税金です。 現在は軽減措置や優遇措置が充実しているので無駄なく利用していきましょう。 印紙税 法律で決められた契約を行うときに印紙として支払う税金です。 |
印紙税 | 法律で決められた契約を行うときに印紙として支払う税金です。 ・建築会社と交わす「工事請負契約書」 ・金融機関で住宅ローンを組む際の「金銭消費賃借契約書」 |
登記費用 | 住宅ローンを借りる際の抵当権や法務局で行う各種登記費用。 また上記手続きを司法書士、弁護士へ依頼する費用が必要です。 依頼料については事務所ごとに違ってきます。 |
事務手数料 | 各種登録や金融機関へ支払う事務手数料も現金で準備しなければいけない費用です。 |
火災保険料 | 住宅ローンを組む条件として火災保険に加入が通常必要です。 |
団体信用生命保険 | 住宅ローンの契約者が死亡または高度障害で住宅ローンの支払いができなくなったときに住宅ローンの支払い義務がなくなる保険。 |
付随工事に含まれない工事 | 建築会社とは別に発注する場合の外構工事やエクステリア工事、または見積書に含まれない工事は諸経費として現金で準備する費用となります。 |
地鎮祭・上棟式費用 | 上棟式費用 地鎮祭の時に神主さんへの謝礼 上棟式の大工さんに渡す御祝儀など |
工事中の差し入れ | 建築会社によってはいらないところもありますが、頑張っている職人さんへの気持ちとして、現場に行くときは準備してほしいですね |
近隣への挨拶回り | 工事中は何かと騒音が付きまといます。 お茶菓子を包んで工事着工前の挨拶回りは、住んだ後の近所付き合いの上でも大切な事でしょう。 |
諸経費は「諸経費ローン」という諸経費分をまかなえるローンが存在しますが、住宅ローンとは別にローンの支払いをしなければいなくなってしまう為、あまりおすすめしません。
諸経費は家を建てるなら絶対必要な現金で準備する費用なのですが、予算計画の時点で意外と忘れられている費用です。
しかし負担も大きな費用ですから、この表を参考に漏れがないようにしていきましょう。
貯蓄
貯蓄は家を建てる直接の費用ではありません。
しかし家を建てるなら必ず準備しなければいけない費用なのです。
貯蓄は「家族に何かあった時のための余剰資金」の事を指すのですね。
「家族が急に入院しなければいけなくなった」
「あなたが仕事をやめなければいけなくなった」
このような場合、家を建てる費用で今までの貯蓄をすべて使い切ってしまっていたら大変なことになってしまいますよね。
家族に何かあった時の為の貯蓄は生活資金の最低6か月分は確保しておきましょう。
家を建てるなら家族が安心して常に暮らせる状況も考えた予算計画を組むべきと覚えておいてください。
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繰り上げ返済は現実的なプラン?
家を建てるとき、ほとんどの方は住宅ローンを組むと思いますが、「繰り上げ返済」を知っていますか?
繰り上げ返済とは、例えば本来なら35年間住宅ローンを支払う予定を25年目で残金を一括で支払い、残り10年間の利子分を支払わなくてよくなるというように、住宅ローンの支払総額を圧縮する支払方法です。
繰り上げ返済をするためには家を建てた後の長期的な資金計画、特に貯蓄計画を自分たちのライフスタイルに合わせて作る必要があり、大変な面もありますが現実は可能な方法なんですね。
繰り上げ返済を予算計画に組み込む理由として以下のようなものが上げられるでしょう。
- 例1:
家を建てた直後は子供の学費等がかかるために住宅ローンの返済額を減らしたい。
そのため毎月の返済額が少なくなるように長く住宅ローンを組みます。
その後例えば家を建てて10年後に子供が全員社会人になる予定なので、そこから15年間繰り上げ返済のために貯蓄をして25年目に一括で返済する。
- 例2:
現在は金利が安く、補助や税金の優遇が大きいから家を建てるチャンスだが頭金はない。
しかし資金的余裕を持って住宅ローンが借りられると分かったので家を建てる事を決意した。
家を建てた後は毎月住宅ローンの返済+繰り上げ返済費用の貯蓄を無理なくできる状況。
計画では25年目に繰り上げ返済に必要な貯蓄が貯まるので一括で支払って支払総額を少なくできる。
このような計画がある場合は繰り上げ返済を視野に入れた住宅ローンの借入が可能になります。
もし何らかの理由で繰り上げ返済が出来なくても、家計の負担が少ない金額で返済をしているわけですから、そのまま通常の支払いを続けることができるでしょう。
しかし「繰り上げ返済もあるから取り合えず住宅ローンを組もう」では確実に繰り上げ返済は失敗すると思いますよ。
特に資金的余裕が少な行けれど家を建てたいと考えている方に、取り合えず的な考えの傾向がありますね。
「しばらくは支払いがきついかもしれないけど、頑張って給料上げて返済早く終わらせよう」
このような考えは、家を建てるように大きなお金を長期的に毎月返済する場合には非常に危険なことを覚えておきましょう。
「頭金」の考え方
先ほど繰り上げ返済は資金的余裕がある上で使うことができる方法と話をしましたが、これは家を建てる時に現金で準備する頭金についても当てはまります。
頭金についてもこの表のように自己資金の余剰資金と考えたほうが、無理のない予算計画ができるでしょう。
頭金の全国平均は【土地あり】で約622万円、【土地なし】の場合は約443万円
(住宅金融支援機構2019年フラット35利用者調査 より)
頭金の金額は各家庭で変わってきますが、頭金を準備したほうがメリットが大きいことは確かです。
【頭金のメリット】
- 住宅ローンの審査が通りやすく金利でも優遇を受けやすい
- 頭金分の資金的余裕が生まれる
- 頭金を貯める期間を家についての勉強期間として使える
このようにメリットが大きいわけですが、次のような場合は「頭金なし」も選択肢の一つでしょう。
- 今の家計の支出よりも家を建ててから住宅ローンを含めた家計の支出が安くなる場合
例として今のアパート代より住宅ローンの支払いが安くなる場合など。
- 頭金分の費用はあるが家を建てた後にできるだけ貯蓄を残しておきたい場合
「頭金なし」の場合は住宅ローンの審査が通りにくいなどのデメリットもありますが、デメリットを理解した上でこのような場合は「頭金なし」も選択肢として有効でしょう。
しかし「頭金あり」、「頭金なし」どちらも資金的に余裕があることが前提となっています。
資金的に余裕がない状態で無理やり家を建てようと考えることだけはやめましょうね。
住宅ローンは年収で考えては危険ですよ
家を建てるなら、いくら住宅ローンが借りられるかは気になるところでしょう。
住宅ローンの借入金額の目安がわからなければ、どのような家を建てられるか見当がつきにくいですよね。
住宅ローンの借入額を算出する場合、年収からいくら借入できるかを判断する年収倍率の考え方があります。
年収倍率とは自分の年収の何倍まで借入できるかの目安を表す数値になり、おおよそ以下の倍率となっています。
種別 | 年収倍率 |
注文住宅(土地費用別のローン) | 6.5倍 |
土地付き注文住宅(土地費用込みのローン) | 7.4倍 |
年収倍率は実際の平均金額から算出された数値なので間違いではないのですが、予算計画の際は少し注意して使わなければいけない数値です。
なぜなら住宅ローンは「借りられる金額ではなく返せる金額」を基準に借入額を決めなければいけない費用だからなんですね。
年収を基準に住宅ローンを考える場合は返済負担率という考え方を使うと良いでしょう。
返済負担率とは年収のうち住宅ローンが占める割合を数値で表す計算方法です。
つまり返済負担率は返せる金額の目安になるのですね。
無理なく住宅ローンを返済できるとされる返済負担率は25%以下。
各家庭の毎月の支出を返済負担率ですべて表すことは出来ませんが、以下のような使い方をすると自分たちの借りられる金額の目安を作りやすいのではないでしょうか。
例えば年収400万円の家庭が家を建てるために3,000万円を住宅ローンで借りる計画を建てたとします。(金利1.5%、35年ローン)
この場合の返済負担率は27.6%。
(返済負担率シミュレーション: 住宅金融普及協会ホームページを利用 )
この数値から「住宅ローンの借入金額に無理があるな」などと考えることができますよね。
各家庭の支出は収入が同じでも全く違います。
住宅ローンや家を建てる予算計画は、家を建てた後、家族が安心して暮らせる支払い額や資金的余裕を考えて組まなければいけないわけです。
家を建てた後、返せる金額を考える際に以下の3点を気にするといいでしょう。
以下のことを考え、返済負担率なども考慮して無理のない住宅ローンの返済計画を作ってほしいと願います。
一番お金のかかる時期を基準にする
若い方でしたら子供が全員就職するまでが支出が大きい時期でしょう。
40才台、50才台で家を建てるなら定年後や医療費の増大を考えなければいけません。
車や家電製品の買い替え時期も考えたほうが良いですね。
このような住宅ローンの支払時期の中で支出が多い時期に無理なく返済できる金額で住宅ローンを組むべきです。
また現在は終身雇用も崩れ、社歴で収入がアップする時代ではありませんから、現在の収入をベースに支出を考えた方が賢明でしょう。
一番お金のかかる時期は家を建てた後の毎年の支出を時系列で書き出して、家族全員で話し合う必要がある部分です。
家の維持費用を考える
家を長持ちさせ快適性を維持するためには、家の維持メンテナンス工事は欠かせません。
逆に言えば今の住宅はメンテナンス工事さえ行えば、何十年と快適性を維持できる作りになっているのですね。
主なメンテナンス工事は以下のような工事があります。
- シロアリ予防工事(5年~10年)
- 外壁・屋根塗装工事(10年~20年)
- バルコニー防水工事(10年~15年)
このような家の機能を維持するための工事の他に、クロス張替えや設備機器の交換などの費用も必要でしょう。
また、将来ライフスタイルの変化に合わせてリフォーム工事を計画するかも知れませんね。
家のメンテナンス工事費用は家の大きさや使っている材料によって変わってきますが、おおよそ10年間で150万円から300万円必要になってきます。
自分たちの希望を盛り込んだ家です。長く快適に暮らし続けるためにも予算計画にメンテナンス費用も入れることをおすすめします。
もしものための貯蓄
先ほど「家を建てるために必要な総資金」で説明した、家族に何かあった時の貯蓄を維持し続ける必要があります。
家族の幸せはお金だけでは得られませんが、現実問題としてお金がなくては家族の幸せは維持できませんよね。
この貯蓄を維持し続けることは心の余裕にもつながるはずですよ。
家のお金は家のお金のプロに相談してみよう
ここまで解説した内容を読んだならわかると思いますが、家を建てるお金は非常に複雑です。
ですから早い段階から金融機関の相談窓口やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。
特にファイナンシャルプランナーに相談して住宅ローンの事だけでなく、家の家計や将来の資金計画についてアドバイスを受けてみてはどうでしょうか。
ファイナンシャルプランナーとは生活に関わるお金、例えば年金や子育ての資金、日々の支出そして住宅ローンなどの相談を受け、専門的立場からアドバイスをする職業の方の事をいいます。
家のお金のことは家のお金のプロに聞けというわけです。
しかし、金融機関やファイナンシャルプランナーに相談するのにしても、あなたが基礎知識を身に着け、必要情報をまとめておく必要があるでしょう。
基礎知識のないでたらめな資金計画を相談しても無駄に時間だけ使ってしまうだけですからね。
家を建てる費用についての基礎知識は、これから紹介する2冊の本を読んで身に着けてみてはどうでしょうか。
- 【「家づくりにかかるお金」すべてがわかる本】
家を建てる流れに沿って、いくらお金が必要なのかを網羅している本です。
この本のおすすめは家を建てるための出費についてだけではなく、コストダウンについても学べる点。
項目ごとにコストダウンのアイデアがちりばめられています。
家を建てる前から家を建てた後まで重宝する一冊でしょう。
- 【住宅ローンの借り方 返し方 得なのはどっち?】
「借りられる金額と返せる金額は違う」事を前提にファイナンシャルプランナーとして20年以上のキャリアがある筆者が丁寧に解説している一冊。
比較的短い期間で改訂版を出版しており、最新版は2021年の住宅ローン事情を解説しています。
住宅ローン制度を知ることができるだけではなく、住宅ローンを借りる際のノウハウなどを知ることができ、住宅ローンの基礎知識を身に着けるのは十分な内容でしょう。
まずあなたが基礎知識を身に着け、家を建てる費用を考える!その上でプロに相談すれば、家を建てる予算計画で後悔することは少ないのではないでしょうか。
ポイント3:家を建てるならマラソンをイメージしてみよう
家は出来上がるまでに、準備段階から始まって引き渡し入居まで多くの工程をこなさなくてはいけません。
この工程を一つ一つ確実に消化していく事が後悔しない家を建てるなら必要なのです。
例えば、マラソンは42.195Kmを人間の限界を超えて走り抜き優勝を目指すスポーツですよね。
このマラソンで走るコースを知らなければどうなるでしょう。
ペース配分も出来ませんし、ゴールの場所すらもわからなければ優勝を目指すことも出来ないでしょう。
せっかくここまで苦しい思いをして練習してきたことが無駄になってしまいますね。
家を建てる事も同じで、次に何をしなければいけないのかを知らなければ、雑多な工程に振り回されるだけになってしまい後悔しか残らないでしょう。
ここでは家を建てる工程について解説していきます。
家を建てる工程を知っているか知っていないかでは、出来上がる家が全く違ってくる位の認識でこの章を読んでほしいですね。
家を建てる期間は10か月から2年
家を建てる期間は10か月~2年と大きな開きがあります。
この理由は、家を建てる準備期間と土地探し、建築会社探し期間が各家庭で全く変わってくるからなんですね。
各工程を大別すると以下の表のようになります。
種別 | 工程 内容 | 期間 |
家を建てる準備期間 | ① 家を建てる知識習得と計画 | 無制限 |
② 建築会社探し | 1ヶ月~4ヶ月 | |
③ 建築会社ン絞り込み土地探し | 1ヶ月~3ヶ月 | |
プランニング・契約 | ④ プランニング | 2ヶ月~6ヶ月 |
⑤ 工事請負契約、住宅ローン申し込み | 1ヶ月~3ヶ月 | |
⑥ 工事着工から竣工まで | 4ヶ月~6ヶ月 | |
⑦ 完了検査・引き渡し・引っ越し | 1ヶ月~3ヶ月 |
家を建てる期間の長い短いは、ほとんど重要ではありません。
大切な事は一つ一つ確実に工程をこなしていくこと。
特に家を建てる準備期間は重要視しなくてはいけないでしょう。
マラソンで言う大会に出る前の練習期間です。ここをしっかりこなすことでマラソンの本大会での優勝つまり工事期間を成功に導くことができるわけですね。
そして家を建てる準備期間の中で最も大切な部分は家を建てる知識習得と計画です。
家を建てる計画は、ここまで解説してきた「家のイメージづくり」と「予算計画」のことで、納得するまで作りこんでほしい部分。
そして家を建てる初心者が何かの行動を起こす前に必ずしてほしいことは知識習得です。
専門的な事や技術は設計士や建築会社の担当、大工さんなどの力を借りなければいけません。
ですが打ち合わせするのにしても、現場をチェックするのにしても、あなたの基礎知識は必要ですよね。
また「知らない」は結局のところ後悔の大きな原因でしょう。
家を建てる知識を身に着けることは一朝一夕では難しいですが、これから何十年と暮らす家を成功させるためと考えれば、知識習得のための数か月間は長くないですよね。
知識習得の媒体についてですが、この記事でも紹介している本が初心者には最適でしょう。
本には以下のメリットがあります。
- 本はテーマが決まっていて、そのテーマの内容が濃く、正確
- テーマが決まっているので余計な情報に振り回されることがない
- 外的要因に邪魔されずに自分のペースで学べる
- 本は本の著者が何十年、もしかしたら一生かけて得た経験、知識をたった数千円で手に入れられる
本のデメリットとして最新の情報でない場合がある点ですが、初心者が家の基礎知識を得るにおいてはデメリット以上のメリットがある媒体といえます。
ちなみに、知識を得る媒体としてインターネットやモデルルームの見学があります。
インターネットやモデルルームは最新の情報、最新の建築会社の工法やデザインを知る為には最適な方法です。
しかし家を建てる初心者にとっては煩雑な情報から最適な情報をことは難しく、モデルルームの営業マンに振り回されるなど得るものが少ない媒体になってしまうのですね。
インターネットやモデルルーム見学は、情報を判断する知識を身に着けた上で利用する事によって大きな効果がある媒体といえるでしょう。
家を建てた後を考えて計画しよう
家は建てて終わりではありません。どちらかといえば建てた後が大事になってきます。
後悔しない家を建てるなら、家を建てた後に焦点を当てた準備が大事になってくるのですね。
ここまで解説した家を建てる準備期間の内容を、家を建てた後に焦点を当ててまとめてみました。
間取りや家のイメージのポイント
- 家族でよく話し合い将来のライフスタイルにあった間取りを模索する。
- 譲れない部分は2~3か所に絞り、様々なパターンと融通性を持って間取りを考える。
- 先輩方の失敗を参考にして同じ失敗をしないように間取りを考える
- 快適性や安全性など後から修正できない部分も視野に入れた家のイメージづくりをする
家の間取りやイメージは住んだ後に家族が住みやすい家なのかを常に考えて作る必要のある部分。
「はやり」や「かっこいい」だけでは飽きてしまうこともあります。
デザインは意外と堅実にシンプルに考えたほうが、後からプラスアルファをしやすい場合もありますよ。
家を建てる費用で失敗しないコツ
- 家を建てる費用は何があるか理解する。
- 住宅ローンは借りられる金額ではなく、返せる金額を基に借入をする。
- 住宅ローンの返せる金額は家を建てた後、一番お金がかかる時期を基準に算出する
- 家を建てる時も家を建てた後も「家族に何かあった時の為の貯蓄」は確保する
予算的に無理をして家を建てても、家を建てた返済で苦しくては何のために家を建てたのかわかりませんよね。
家は家を建てる事が目的ではなく、家を建てた後家族が安心して、笑って暮らせる場所を作る事が目的であることを忘れないようにしましょう。
知識武装
- 家を建てる工程、流れを知れば事前に行動を起こせ、失敗のリスクも少なくなる
- 自分が家を建てる総監督と考え率先して各工程に関わる
- 何十年と住み続ける家を建てるために数か月の知識習得期間を大事にする。
「建築会社にお任せ」では理想の家は建てられないことを理解して、焦らず一つ一つの工程を確実に消化する姿勢で家づくりに望むべきです。
常に家を建てた後を考えた準備をすれば、行動を始めたときに見えてくる問題点に対しても柔軟にそして的確に対応していけると思いますよ。
ポイント4:家を建てるなら土地はどうやって探せば効率がいいのか?
土地なしで家を建てるなら土地を探さなくてはいけませんね。
土地探しは家族が安心して安全に住める土地・地域であることが大前提です。
家を建てる総予算は各家庭で決まっていますから、土地代が高ければ家を建てる費用が圧迫されて希望の家が建てられない場合があるでしょう。
ですから、もちろん土地の値段も重要です。しかしいくら安く土地を買えたとしても家族が不安を感じる土地だったり、騒音がひどくてくつろげない土地だったりしたら土地代そのものが無駄になってしまいますよね。
土地探しを効率的にする方法として建築会社と一緒に土地を探す方法をこの記事ではおすすめします。
建築会社と一緒に土地探しをした場合のメリットは以下の通り。
- 土地に合わせたプランニングがしやすく、プランニングの時間を十分に取れる
- あなたが求める条件を知っているプロの目線で土地を選定してもらえる
- 建築会社が持つネットワークを使えるので希望の土地を見つけやすい
土地と建物はセットでなければ家を建てられませんよね。
つまり、土地と建物をセットで考えることができる建築会社と一緒に土地を探す事は、土地探しで無駄をなくす方法ではないでしょうか。
そして、もう一点「土地は自分自身の目で直接見て判断する」ことが土地探しにおいて重要になってきます。
家を建てる土地を決めるという事は、その地域、土地でずっと暮らしていくという事です。
そのような場所を写真や他人の言葉だけで安易に決めていいものではないですよね。
この2点を前提として以下で土地探しのコツを紹介していきましょう。
地域選定は大きな枠で考えることがコツの一つ
「土地は出会い」と言います。
ですから、なるべく広範囲から土地を探したほうが出会いは多くなるでしょう。
「〇町に住みたい」→「□市の東側」。
「△地区から会社に通いたい」→「会社から車で30分圏内」。
このようにできる限りアバウトに地域設定することがポイント。
また譲れない条件も1~2つ位に限定して、見つかった土地に対してどのような家を建てるかと考えたほうが無理がなく、費用を抑えつつ理想の家に近づけるでしょう。
土地の判断基準は家族の安全
家を建てる土地を探す際も、やはり家を建てた後を判断基準とすると後悔しない土地に出会えるでしょう。
また家族が安全に安心して暮らせる地域なのかも大切な事です。
以下で土地を判断する基準を紹介しますので、地域選定や候補の土地を訪れた際に見るべきポイントとして活用してください。
- 地盤とハザードマップ:
地盤改良が必要な地域か、災害が起きても基本問題のない地域かを確認。
建築費用や家族の安全に大きく関わってくる部分です。
- 日照条件:
一日を通しての日当たりをチェック、将来マンション建設などで日照条件が変わる可能性がある土地なのかも確認。
家のプランニングに大きく影響します。
- 前面道路へのアクセス:
前面道路までの高低差や縁石、電柱等の移動の必要性、建築条件など。
土地整地費用やプランニングに影響、また敷地からの出入りの安全性などにも関係する点です。
- 上下水道の引き込み:
上下水道が敷地内に引き込まれているか?引き込まれていない場合は前面道路からの距離はどのくらいか?
上下水道の敷地内への引き込みは有料です。家を建てる費用に関わる部分。
- 各施設へのアクセス:
スーパーや商店街、学校などへの距離や経路は家族に問題がないか。
- 交通状況・騒音:
前面道路の交通量は家族に安全なレベルなのか?土地の周りの騒音は防音を気にしなくてはいけないレベルなのか?
昼間だけではなく夜間についても調べる必要があるでしょう。
- 近隣の危険度:
地域の安全性を昼と夜の両方で確かめる必要があるでしょう。
昼間は問題なくても夜間全く雰囲気の変わる地域は存在しますよ。
- 隣家の状況:
燐家のリビングや給湯設備の位置などは間取りなどに影響があります。燐家の使用状況もわかれば、お互いにプライベートを気にしなくていい家を創れます。
このような土地の状況を自分の目で判断し、家族の安全と安心を優先して選んだ土地ならば、その費用はけっして無駄にならないでしょう。
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ポイント5:求める家を建てるならパートナー選びは慎重に
建築会社は家を建ててくれるだけでなく、家を建てた後も家のメンテナンスや修繕で長く付き合っていくパートナーと考え探すべきです。
また、自分たちが求める家を建てる能力を持っていなければ、理想の家を建てる事は難しいでしょう。
土地なしで家を建てる場合は先ほど話したように、土地を一緒に探してくれる建築会社を見つければ効率がいいですよね。
このように建築会社探しは理想の家を建てるなら後悔しないために妥協してはいけない部分です。
以下で妥協しないで建築会社を探すための情報とコツを解説しますので、ぜひ参考にして自分たちの家の為に全力を出してくれる建築会社を探し出してほしいと願います。
建築会社の特徴を知ろう
建築会社といっても、その規模や形態によって特徴が分かれています。
最初に各形態ごとの特徴を知っておくと建築会社探しをしやすいでしょう。
建築会社は大きく分けて以下の3つの形態があります。
- ハウスメーカー
- 工務店
- 建築士・建築家
それぞれについて特徴を解説していきましょう。
ハウスメーカー
全国展開している建築会社、フランチャイズ形式、数県にまたがって営業展開している大手ビルダーがこの分類に入ります。
ハウスメーカーの特徴は自社ブランドを確立し、自社工場などで同一規格の部材を作成、精度の高い住宅を建てられる点。
また、情報量が多く、アフターメンテナンスがしっかりしていることも魅力です。
デメリットとして建築以外の費用、例えば研究費や宣伝広告費、人件費がかかる為、割高な家が多い点でしょうか。
また規格外の住宅、例えば土地の形状が特殊な場合などは対応が出来ず、本来の家の性能が発揮できない場合がありますね。
建築会社を信用で選ぶならハウスメーカーは有力候補でしょう。
しかし、ハウスメーカーの信用と家の性能や技術は必ずしも一致しないことだけは頭の片隅に入れておいてくださいね。
工務店
地域密着型の建築会社を一般的に工務店と呼びます。
工務店の特徴は主に以下の3点。
- 地域に精通した住宅を建てられる
- 建築費用の融通性が高い
- ハウスメーカーにない独自の技術を持っている場合が多い
特に気密性能や断熱性能などはハウスメーカーではまねできないこだわりを持った工務店が確実に増えています。
デメリットとして倒産の心配やアフターメンテナンスの限界が考えられるでしょう。
しかし、家にこだわりを持ちたい、自分たちに家を本気で考えてほしい場合は工務店は魅力的な候補となります。
建築士・建築家
建築士・建築家はハウスメーカーや工務店に所属せず、独自に事務所を構え設計を中心に建築に関わっている方々の事をいいます。
ちなみに建築士・建築家は呼び方が違うだけで、両方とも建築士免許を持って家の設計をしている方々なんですね。
理想の家の間取り、デザイン、性能をプロの判断を交えてオリジナルで考えたいと思っている方は建築士・建築家に家の建築を依頼する方法がおすすめです。
また、家の設計と家を建てる工務店が全く別の利益形態となりますから、プランニングに集中でき、施工管理も利益が別の建築士が中心となって行うので、ごまかしがないというメリットがあります。
しかし建築士・建築家は個々のこだわりが強く、デザインの偏りが大きいので自分に合ったパートナーを探すのは相当苦労すると考えていいでしょう。
建築会社は「現場力」と「自分との相性」そして「提案力」で選ぼう
ここでは実際に建築会社を探すためのポイントを解説します。
建築会社探しのポイントは大きく分けて4つ。
- 「情報収集」:実際に行動する前に建築会社の傾向を知り、訪問先を絞り込む
- 「現場力」:施工の能力の高さ・正確さ・精度で判断
- 「自分との相性」:建築会社の雰囲気、担当者の能力や誠実さ
- 「提案力」:自分たちの要求を実現するためにプラスアルファを考えてくれているか
理想の家、後悔しない家を建てるには、この4点を自分の目で見て判断する必要があるでしょう。
ではこの4点を詳しく解説していきます。
まずは「情報収集」
建築会社はただやみくもに探しても、求める家を建ててくれる建築会社を探し当てることは難しいでしょう。
ですから最初はインターネットや住宅情報誌を使って、建築会社の情報を集め建築会社の絞り込みをします。
インターネットや住宅情報誌は以下の4点を中心に見てみましょう。
- 家を建てたい地域に精通しているか
- 工法やデザイン、価格帯が自分たちの求めている要件を満たしているか
- ブログの更新頻度や展示会や勉強会を積極的に開催している、つまり活気があるか
- 建築会社の家に対する考え方が自分たちの考え方と一致しているか
このような点を判断材料として建築会社を絞り込み、建築会社探しの行動に移ると良いでしょう。
実際の建物をみて「現場力」を判断
家を建てることは現場が主体です。
ですから、建築会社を判断するためには建てた家を見ることが早道でしょう。
建築会社の建てた家を見る方法として以下の3つの方法が考えられます。
- モデルルーム・モデルハウスの見学:
間取りやデザインを中心に建築会社の建物の傾向を見ることができます。
設備は高級なものを使っているので参考にならない場合も。
ハウスメーカー・大手ビルダーで建てることを検討しているなら、モデルルーム・モデルハウスの見学が利用しやすいでしょう。
- 現場見学会に参加:
現在建築中の家を見ることで自分たちが実際に建てたときの参考になりやすい。
おすすめはまだ内装が始まっていない構造見学会。
構造見学会は完成後隠れてしまう部分を見せているので、建築会社の技術レベルを判断しやすいメリットがある。
現場見学会は数が限られているのでタイミング的に難しい場合もあります。
- 建築途中の現場を訪問:
建築現場を見せてもらい、生の現場の雰囲気や建築精度、職人の技術を見ることができる。
自分が実際に建ててもらう場合をイメージできるメリットが大きい。
ただし、前場に入る前に必ず建築会社に許可をもらってくださいね。
現場を見て、事前に調べた情報と一致している、もしくはそれ以上の現場力ならば、家を建ててもらう建築会社の有力な候補としていいと思いますよ。
依頼先と自分との相性
建築会社の雰囲気が自分とあっていることは、大きなお金をかけて家を建てる依頼先としても、家を建てた後長く付き合っていく相手としても意外と大事な部分。
建築会社の雰囲気はモデルルームや展示会、事務所などを訪問した際の社員の話し声や打ち合わせルームの整理整頓状況などを観察しているとわかってくるでしょう。
そして建築会社の雰囲気以上に大事になってくる部分が担当者の能力と自分との相性です。
- 担当者がプロ目線でメリットやデメリットを話しているか。
- 代替え案などを積極的に提案してくれているか。
- 売ることが目的ではなく、自分たちの為に家を考えてくれているか。
家について勉強をして1つ1つを確実にこなしてきているのなら、担当者がプロ目線で誠実に対応してくれているのか判断できると思いますよ。
概算見積もりで建築会社の「提案力」を見る
家を建ててもらう1社を決定するために数社に概算見積もりを依頼します。
そして各社から提出された概算見積もりの内容から、建築会社の「提案力」を判断して建築会社を決定するわけです。
ちなみに概算見積もりの依頼は、2~3社に絞り込んだ上で依頼したほうがいいでしょう。
概算見積もりを依頼する建築会社が少なくては比較出来ませんし、多すぎると時間がかかりすぎてしまいますからね。
概算見積もりは、安さはあまり判断材料になりません。
見るべきポイントは、自分たちの求める部分が建築会社の特色を生かしつつ見積もりやラフプランに反映されているか。
また、見積もりの内容比較して詳細まで記載されており、費用のメリハリ等、施主の立場で考えられているかなどを判断材料としていきます。
ちなみに概算見積もりを依頼するとき、次の2つのマナーを守ってください。
- 各社に自分たちが建てたい家のイメージをできるだけ細かく平等に伝える
- 「この概算見積もりで最終的な建築会社を決めるつもり」と本気で伝える
概算見積もりは各社にとって、決まらなければ無駄な労力になってしまいます。
ですからこちらが本気ですと同じ内容を伝えて公平の条件で提案してもらう事は必要ですよね。
概算見積もりでは、こちらの本気に本気で答えてくれているのかがわかると思いますよ。
施主の事を考えている建築会社は、たとえ概算見積もりでも無駄な費用を抑えつつ、必要な部分にお金をかける提案をしてくれるはずです。
そのような建築会社を妥協しないで見つけてほしいと願います。
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まとめ
後悔しない家を建てるならこの記事で解説した家を建てる準備期間に時間と労力を集中してほしいと考えます。
もちろん建築工事が始まった後、そして建てた後も大切なのですが、準備をしっかりすることで回避できる失敗や後悔は多いはずです。
「家は3度建てないと理想の家は建てられない」といいますが、1つ1つの工程を確実に次の工程を意識しながら行えば、初めて家を建てたとしても後悔は少ないと思いますよ。
もちろんあなたの知識と建てたい家のイメージを明確に持った行動力が前提ですが。
ぜひこの記事をきっかけに、家を建てるなら準備が大切と気付いていただき、後悔のない理想の家を建てましょう。
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